205系600番台これまでの振り返り 前編

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 いよいよ小山の205系定期運用終了まで残り1ヶ月となりました。拙い出来の写真も多々ありますが、205系が栃木で活躍した9年間を振り返っていきましょう。

 

 

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 初めて205系600番台が本線上に姿を現したのは2012年10月。Y10編成が初めての出場車でした。前月の9月に日光線宇都宮線205系が投入されることが発表されていました。発表前から4連に短縮され、直江津や下新田などに疎開されていたことから、様々な噂がネット上を彷徨っていましたが、日光線宇都宮線に転用されるという噂は当時中学生の自分は信じておらず、「あの205系が地元に来るわけないやろ」などと思っていました。205系という電車自体栃木に無縁だったので、ここにきて栃木に活躍の場が出来るとは思ってもいませんでした。

 写真は初めて本線試運転を行った出場翌月の11月。中学生ながら目撃情報を掴んだ時は慌てて日光線に行ったのを覚えています。

 

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 12月には宇都宮線での試運転も開始。地元片岡での写真も撮ってました。当時はまだ旧駅舎と跨線橋があり、西口も整備されていません。

 

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 日光線色は出場~営業運転開始までの間、路線名と日光の観光名所が描かれたステッカーは貼り付けられておらず、帯のみの姿は試運転の時のみ見られた貴重な姿となりました。

 

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 そして2013年3月改正で日光線107系を置き換えデビュー。Y3編成にヘッドマークが付けられました。宇都宮駅では出発式も開催されました。

 

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 導入当初の車内の様子です。現在はモケットが赤色に替えられていますが、その前の元京葉線編成は205系では珍しい青モケットでした。600番台となった後もしばらくはこの青モケット(元埼京線車は緑)のまま運行されていました。

 

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 改正直前には湘南色のY8編成が東京総合車セから出場。改正当日には9000番台列番の回送にて宇都宮に入線。電留線で早速ヘッドマーク付きのY3編成と並んだと思ったら、その後まさかの日光線営業列車として運用入り。帯色以外は同仕様といえ、出場して間もない湘南色編成による、そして営業運転初日からの代走は大きな話題となりました。その後も湘南色編成による日光線代走は度々続くことになります。

 

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 その後も湘南色編成は増え、8月には宇都宮~黒磯間でも営業運転が始まりました。それまで走っていた211系の5両+5両の10両編成は見納めとなりました。見苦しい写真ではありますが、宇都宮線205系営業初列車、そして2編成を連結した8両編成の営業初列車も記録しています。

 

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 黒磯への進出により、これまで仙石線以外ではなかった交流区間の電車との並びも日常に。現在は719系も引退し、さらに黒磯駅構内直流化により、701系E721系との並びも見られなくなっています。

 写真のように、稀に宇都宮線の宇都宮行きでも日光線仕様の幕が出されることもありました。

 

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 数か月間だけ宇都宮以北で211系との共演も見られました。この時は片岡駅が新駅舎建設のため、旧駅舎が供用される最後の日でした。翌日からは1年間仮駅舎で営業されました。

 

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 旧駅舎の頃の片岡駅と営業運転に入る205系が同時に見られたのは僅か半年でした。半自動の案内に使われてる写真が211系だったり、まだ両毛線からの107系が来ていた頃なので、手動扱いの案内も貼られています。

 

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 2014年2月には日光色編成が初めて宇都宮線の運用を代走。この時は自分は撮れませんでしたが、朝の8両運用では、湘南色との混結編成も見られたようです。

 

 

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 そして同じく2月、埼京線用編成を改造したY12編成が出場。一般的な205系の顔に湘南色を纏った姿はまさにウソ電そのものと話題になりました。プラレール的には「ニューかいそくでんしゃ」といったところですね。月末には日光線で営業運転を開始。3月に入りほどなくして宇都宮線の運用にも入り、宇都宮線の顔のひとつとなりました。

 

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 そして2014年3月改正の後くらいから、早朝の日光線以外霜取り用の第2パンタを上げる編成が増えていき、4月には全編成パンタ2基上昇が定位となったようです。よって片パンタの日光色代走や原型顔編成は貴重な記録となりました。

 

 

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また、600番台最後の増備車であるY11編成が出場し、改正から10日後には、211系が黒磯運用から撤退し、黒磯口の211系の運用が完全に205系へと置き換わりました。Y11編成は、出場時からパンタ2基上昇が定位だったようです。

 2012年秋のY10編成登場から1年半弱、4両編成12本が出揃った205系600番台ですが、自分がこの年の4月から高校に進学するにあたり通学で電車を使うこととなり、全編成が出揃ったタイミングで本格的に205系600番台と長い付き合いが始まることとなりました。

 

続く