205系600番台これまでの振り返り 湘南色編その1

 続いては湘南色を出場順に4編成振り返っていきます。まずはY8編成から。

 

 湘南色編成で初めて本線に姿を現したY8は、600番台日光線デビューの9日前に東京総合車セを出場。改正当日に臨時回送にて宇都宮にやってきたと思ったらまさかの日光線の運用入り。出場間もない湘南色編成による初日からの日光線運用の代走はファンをざわつかせました。

 

 2014年春にはY8に県内各地のゆるキャラが描かれたラッピングが貼り付けられました。600番台湘南色のラッピングは、沿線自治体の花のイラストがラッピングされたY5に続き2例目となりました。

 

 晴れるとこのラッピングはだいぶ目立ちました。8連で非ラッピング編成とペアを組むとその差は歴然です。このラッピングは2015年の年始頃まで続き、翌年度はY1に新たにとちキャラーズとしてゆるきゃらラッピングが施されました。Y8よりもさらに派手なラッピングとなりましたが詳細はY1の振り返りの際に。

 

 2015年の改正当日のY8。この日から列番1500番台を上野東京ライン系統の列車に譲り、黒磯ローカルの列車は600番台になりました。

 

 2016年2月に257系幕張車による氏家雛めぐり号が運転された日のY8。この数ヶ月前に優先席ステッカーが貼り替えられ、現在のものとなりました。

 

 そして引退直前のヘッドマークが付いた姿。8連をとらえたのはこの時だけでした。

 

 黒磯方のマークは駅名が書かれたものでした。片岡駅はありませんでしたが...。

 Y8含め末期にヘッドマークが付いた編成といろはのY3は有料撮影会の被写体となったそうです。

 

 Y7はY8よりも少し遅いものの改正前の出場。この時は宇都宮構内にいましたが訓練なのか日光線運用の間合いなのか?今となっては思い出せません。Y8、Y7に限らず他にも宇都宮線でのデビュー前に日光線にて営業運転を始めている湘南色編成はいました。

 

 2014年の元旦に撮影したY7。まだ寝台のついでに撮ってた頃ですね。

 

 宇都宮で到着直後の宇都宮線130周年号と並ぶY7。この時は訓練用になっており、幕が宇都宮線になっているほか、それを示す紙が掲出されていたり、オリジナルの編成番号の上にU15という訓練用の編成番号が貼られていました。ちなみにU15編成は231系の付属編成で実在します。

 

 引退1週間前に撮影したY7とY6のペア。末期とはいい最後の1週間ですら混色が常態化していました。そしてこの後引退まで1週間もないギリギリにきてY7に変化が訪れます。

 

 ヘッドマークが付いたのはY2、Y8、Y12の3本だけ...かと思いきや、Y2に付いてたものが3日間だけY7に付けられて日光線で運用されました。Y2が都合により一時運用を離脱したことによる措置かと思われます。僅か3日間だけのレアな姿でしたが、出退勤時にカメラと行動をともにすることで記録することが出来ました。

 

 

Y4は3編成目の湘南色として2013年3月末に出場。宇都宮線での営業運転初日に8連の黒磯方に入りました。写真は黒磯の電留線からの出庫運用に入るY4。この頃は宇都宮線の宇都宮行きでも稀に日光線仕様の幕で入ることもありました。719系含め交流車と直流車の並びも過去のものですね。E131系は黒磯に入る普通電車で初めて交流車と顔を合わせることのない車両となりそうですね。

 

 片岡駅の旧跨線橋とY4。この月に仮駅舎に切り替わり、旧駅舎の解体が始まりましたが、跨線橋は1年後の橋上駅舎開業まで残りました。

 

 8連の先頭に立つY4。自分の片パン時代の8連の記録は少なめです。

 

 2014年9月撮影のY4です。床下の一部が塗り直されていますが、この頃は検査明けでした。そしてこの時の検査でモーターが内扇になり、当時原型顔2編成のみだった内扇編成にY4が加わりしばらく3編成となりました。よってY4はメルヘン顔の600番台では唯一内扇モーターを搭載したことのある編成になります。なお2016年頃はY11とY12どちらも外扇になったため、内扇がY4だけの時期がありました。

 

 その2016年のY4ですが、3月~6月頃にかけて、本物の出会い栃木キャンペーンの一環で、とちぎ百花繚乱ラッピングが施されました。これは一時期Y5に施された花ラッピングを更に発展させたようなもので、沿線以外の県内自治体の花も詳細に紹介されているものでした。Y1のとちキャラーズラッピングと同様腰部にもラッピングが施されました。Y4のラッピングは、これまでのY8、Y5、Y1のラッピングと比べ期間が4ヶ月と短かったですが、撮る機会には恵まれました。

 そして気づいたらモーターは外扇に戻ってました。

 

 Y5は4月の出場。営業に入る前は宇都宮駅構内で訓練用か疎開か忘れましたが顔を出してました。この編成は、ラッピングされたりクハ204の前面幕が一時期故障して幕が固定されたりと、特徴ある編成でした。

 

 2014年3月から年末にかけて、Y5に運用線区沿線の市花、町花のイラストがラッピングされました。205系600番台では日光線の恒常のものを除いて初めてのラッピング編成となりました。

 

 運用入りからまだ1ヶ月と少しのY12とすれ違う花ラッピング時代のY5。211系が撤退してローカル運用が完全に205系に移行して間もない頃です。

 

 片岡駅ツツジとY5に貼り付けられた矢板市の市花のツツジのラッピング。片岡駅の象徴でもあったツツジは毎年5月が近くなると綺麗な花を咲かせていましたが、残念ながら線路際にあるものは一昨年に切られてしまったようです。

 なおY5の花ラッピングはこの年の末頃に剥がされました。

 

 

 小金井でいったん入庫する運用に入るY5。この頃はまだ幕は正常ですね。いつの間にか上り小金井行きの列車はなくなり、宇都宮から回送となりました。

 

 2016年の初夏頃からか宇都宮方の前面幕が宇都宮線で固定され始めたY5。最初は設定ミスかと思いましたが、側面と黒磯方は通常通り行先を表示してたので宇都宮方の前面のみ故障と推測できました。基本的には宇都宮線幕で固定されてました。

 

 8連の先頭でもお構いなしに宇都宮線幕で先頭に立つY5。この頃はY5が8連の宇都宮方に来るときを狙って宇都宮線幕の8連を撮れたのがよかったですね。事情を考えると良いとは言いにくいものの貴重な記録となりました。

 

 こんな時もありました。普通幕で走ってるのを撮れたのは後にも先にもこの時だけです。この辺は乗務員の趣味だったんですかね?よく見ると先頭に便乗してる乗務員が林檎の端末で撮影してますね。ちなみに無地の白幕も撮った気がするのですが気がするだけなのか記録が見つかりません(汗

 

 引退1週間前に宇都宮で並ぶY4とY5。Y5のほうは日光線の間合いですね。このくらいの時期になると駅でも沿線でも205目当てのマニアがそれなりの数集まってましたね。

 

 流石に写真多過ぎだと思うのでこれくらいにしときます。次回の4編成もこれ並かそれ以上になるかと思います。これでもほんの一部なので()

 

つづく